2004年01月21日

「風車」-第二号(一九七八年六月)

「風車」-第二号(一九七八年六月)

 五十二年度の原発稼働率は史上最低を記録したが、五月九日付の朝日新聞によれば、この低稼働率による計算上の損失は、電力業界自身の試算によっても、約千二百億円にも達するという。

 電力会社ごとの損失額の試算を再録しておけば、東京電力の約五百四十億円を筆頭に、関西電力が約四百七十億円、中部電力が約九十億円、日本原子力発電が約六十億円、中国電力が約三十億円と続く。

 もっともこの試算は、原発が動かなかった分の穴埋めとして使った石油代金と核燃料費の差額を計算しただけの単純なもの。一基あたり百億円ともいわれた昨年の修理費などを含めた実際の損失額は、はるかに大きなものとなる。

 関電の小林社長は、「新技術をこなしていく過程で一々責任を取っていたら、原子力開発を進める人間がいなくなってしまう」と居直っている。

 その無責任のツケが国民にまわってくるのではたまらない。「原発はひきあわない」という明白な事実を認めて電力会社が撤退するまでに、あとどれだけかかるのだろう。(高木)

Posted by 編集部 at 2004年01月21日 15:29