「風車」-第一一号(一九七九年三月)
イラン国民は、ついにパーレビを追い出し、イスラム共和制樹立に向かって歩み出した。このところイランに関する記事が新聞紙面をにぎわしている。
ところで日本での関心は、石油の問題に偏り過ぎていないだろうか。先日もラジオで、この間まで通産官僚であった"エネルギー通"のS氏が、「パーレビ国王は、オイルダラーを使って、工業開発をすすめ、道路や学校をつくって近代化をなし遂げた。日本人ならこれはすばらしいことと喜ぶのだが、保守的なイスラム教徒たちは、これについていけなかった」と言っていた。その口ぶりは、何と理不尽なことよと言わんばかりだった。
しかし"立憲君主制"の日本に比べたら、イランの方がこの革命によってはるかに進んだのではないだろうか。パーレビの計画していた大規模な原子力開発計画は、核兵器開発の意図がありありとしていた。新政府は、その計画をストップすることだろう。
物、金、エネルギーだけに眼を奪われ、人の心を理解できない官僚たちが、エネルギー政策を押し進めていることはおそろしい。私たちの反原発運動は、そんな人たちや政府に対して、はっきりと"ノン"を言っていく運動なのだと思う。(高木)
Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:11