2004年01月21日

「風車」-第二三号(一九八〇年三月)

「風車」-第二三号(一九八〇年三月)

 福島第一原発の1号炉は廃炉にすべきである。設備容量では全国の原発の三パーセントほどを占めるに過ぎないこの原子炉で、昨年度は全国の労働者総被曝線量の四分の一にも及ぶ被曝があった。さらに現在は、一日一人あたり千ミリレムの「計画線量」のもとに、苛酷な炉内修理が続いている。このことだけをとっても、この原発を動かし続ける合理的な理由づけは見出せない。

 同炉は美浜1号炉と並んで、動かない原子炉としても有名だ。七五~七九年の五年間の平均利用率は三十パーセントを割り、利用率六パーセントなどという年もあった。

 給水ノズルのひび割れが発生し続け、削りを繰り返して運転を続けようとしていることも恐ろしい。それにともなって、七七年、八〇年と給水スパージャーの交換が続いているが、その経費も、一回あたり何十億円かかるはずだ。

 西ドイツでは、ついにグントレミンゲン原発を廃炉にすることを決めた。もっともどう廃炉にするのか、処分の目途が立たないことが悩みの種という。

 廃炉に踏み切れないのは、予想外に早くポンコツ化してしまった焦りを覆い隠すためなのか。それとも「原発は故障でももうかる」電気料金制度のためなのだろうか。(高木)

Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:18