「風車」-第三四号(一九八一年二月)
新年早々の驚きではあるが、ここはひとつクールに受けとめたい。ここで言うのは、かの自民党運動方針のことである。「ここできびしく批判すべきは、わが国の一部勢力によるイデオロギー的な反対のための反対である。……われわれは、自主的安全技術の開発を促進し、これに関する情報を普及することによって、この反対運動の本質を暴露し、その動きを断固粉砕しなければならない」と、大変な勢いだ。
一部勢力、と言い、反対のための反対、と決めつけたわりには、自民党も原発反対運動を大変気にしている。運動方針のどこにも、反原発運動以外に「断固粉砕」の対象としているものはない。
大義がますます彼らから離れ、「推進のための推進」と化したことのあせりの表現ともとれる。この方針を冷静にみた時、むしろ重要なのは次のくだりだ。「方針」は、原発推進の最大の難点は、地方対都市、生産地対消費地の対立にあるとして、「全国的な裾野をもつ労働組合や消費者団体に……都市と電源地帯の連帯の実現に協力してもらうよう呼びかけて行かねばならない」と言う。これに生産者団体を加えれば、まさにこの点にこそ、今後の彼らの攻撃の標的を絞っているともいえよう。(高木)
Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:22