2004年01月21日

「風車」-第三七号(一九八一年五月)

「風車」-第三七号(一九八一年五月)

「無理が通れば道理がひっこむ」とは、まさにこのことだろう。原電の犯罪行為は、原電に関して新しいことわざを生んだ。曰く「稼働率を上げれば事故が隠れる」。

 敦賀原発は、古い原発の中では、抜群(?)の稼働率を誇ってきた。運開以来の平均利用率が六三・六パーセント(同時期に運開した福島一の1が四〇・八パーセント、美浜1が二二・九パーセント)、昨年度は六九・一パーセントだった。少なくとも昨年の高稼働率は、給水加熱器修理を運転継続しながら行なうという無理を押しての数字だったことははっきりしている。

 さらにその根源をたどれば、無理な原発計画に原因がある。「無理な計画、事故隠しを生む」。電力各社の今年度施設計画に示された原発の開発計画(2面に掲載)をみれば、その無理は明らかだ。昨年十一月に閣議決定された、一九九〇年度に五千百~五千三百万キロワットという目標にムリやり数字合わせをして、ようやく五千九十二万キロワットをはじきだしたのが、計画の実体だ。

 計画策定に際しては、電力業界の抵抗を押して通産省が強引に考えを通した──と業界紙も報じている。その無理のしわ寄せの最たるものが廃棄物問題であり、その一端が敦賀で顔をのぞかせたのである。(高木)

Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:23