「風車」-第四一号(一九八一年九月)
原発と原爆は実はひとつのもの、とこれは反対派の言い分にあらず。アメリカ政府が堂々と言い出した。
最近公表された議会の秘密聴聞会の記録によると、米政府は商業原発からのプルトニウムを核弾頭に組みこむことを計画中という。核兵器用プルトニウムはいくらあっても足りないらしく、現在増産体制に入っているものの、アメリカは八〇年代末には不足に直面するという。そこで保存中の原発の使用済み燃料に含まれる七十トンのプルトニウムに眼をつけた。
タカ派レーガンの本領発揮か、と考えるのは早トチリらしい。実はこの計画、フォード政権末期から進行していた。再処理ののち、レーザー濃縮して高純度にする。その研究は七五年から続けられているという。ようやく実施のメドのついたことで発表に踏切ったらしい。
レーガンらしいところは、計画を公けにチラつかせたことだ。もっともこの公表で一番困っているのは、親原子力派のレーガンに期待していた原子力産業界とか。それにしても、核防条約は非核保有国の軍事利用は禁止しても、核保有国の軍事転用は野放し。なんて手前勝手なことか。
やっぱり原発は原爆製造工場だった。日本の推進派諸君も、米政府に抗議文を送ったらどうだろう。(高木)
Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:25