「風車」-第四九号(一九八二年五月)
省エネ、イコール節約と考えるのは、「誤解」なのだそうだ。四月二十七日付の電気新聞が報じるところによれば、東北電力山形支店ではこのほど管内各営業所のサービス課長らを集めて、支店長が、そんな訓示を行なったという。
産業界の構造転換により大口電力需要の伸びが期待できない。「したがって、民生用需要を伸ばしていくことが必要になってくる」と、支店長氏は、サービス活動を通じての需要増進を訴えた。そこで邪魔になるのが「省エネ」という掛け声だ。お陰様で電力需要の伸びも落ち込んでいる。「省エネの本質を正しくわきまえ、需要家に正しく理解させることが大切」という次第である。省エネとは「エネルギー使用の適正化」のことであるから、適正にどんどん電気を使って下さい、というわけだ。
電力需要の落ち込みは、即ち料金収入の莫大な思惑外れとなる。初期投資の大きい原発なんか、とても作れなくなるだろう。ならば「電力危機」の宣伝に反発したりせずに、素直に「誤解」して節電につとめることを、ぜひ提案したい。言いかえれば原発を建設させないための、電気の"不買運動"を。(西尾)
Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:28