「風車」-第六五号(一九八三年八月)
八月、反核の行事が続くなかで、インドの"核"をめぐる動きが注目される。最近レーガン米大統領が、インドのタラプール原発に必要な部品の輸出をみとめる意向を明らかにした。
これだけのことがなぜ大事件かというと、この輸出は一九七八年に成立したアメリカの核不拡散法の適用除外にあたり、核不拡散法を今後有名無実にしてしまうからだ。インドは核施設についてIAEA(国際原子力機関)の国際査察を受け入れておらず、アメリカの法では輸出できない。
タラプール原発は、GE社の輸出したものだが、名だたる欠陥原発で、事故の報や噂が絶えない。最近では燃料棒の輸入がストップし、自前の燃料棒を使ったことが、いっそう汚染を拡大し、労働者被曝は急増、二基の原子炉の一基は停止し、一基も出力を下げての運転と伝えられる。
そんな状況で、安全上待ったなしとして、あえて核不拡散法を侵しても、部品輸出する、というのがアメリカの言い分だ。もっとも議会の反対が強く、日本の会社にやらせたら、というとんでもない意見も出ているとか。
そんななか、米紙ワシントン・ポストによれば、インドは近く第二回の地下核実験をすべく、穴を掘っているという。(高木)
Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:43