2004年01月21日

「風車」-第六七号(一九八三年一〇月)

「風車」-第六七号(一九八三年一〇月)

 日本のマスコミは、スリーマイル島原発の事故など、もはや忘れたいらしい。UPI電の伝えた重大なニュースを、どの新聞も無視した。

 九月十五日づけの「ジャパン・タイムズ」に載ったその記事は、NRC(米原子力規制委)の調査で、TMI原発の除染作業のずさんさが批判された、というものだ。

 この話には、前史があって、同原発のパークスという技術者が、あまりにずさんな除染作業をしていた。そこでNRCの調査となったわけだが、その結果は現在ベクテル社によって進められている除染作業に、数々の安全規則違反があったことを認めた。調査チームはその結論として、さらに新たな調査班をつくって徹底した検討をすることを勧告している。

 ベクテル社と原発を所有するGPU社は、予定された除染計画を期日までに消化したくて、強引な「後始末」計画を考え、実施しているのだが、それがいま周辺地域に「第二の危機」を生み出している。その危険性が指摘されたわけだが、そんなベクテル社の計画でも除染は、一九八八年までかかるという。慎重にやったらいったい何年かかるのか。事故はまだまだずうっと続いていく。マスコミもそこをちゃんと報道してほしい。(高木)

Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:44