2004年01月21日

「風車」-第七二号(一九八四年三月)

「風車」-第七二号(一九八四年三月)

 のっけから品格を疑われそうだが、「万里の長城からションベンすればゴビの砂漠にニジがたつ」という替え歌があった。植民地主義の臭いの強くのこる文句である。ところがゴビの砂漠もそれどころではなさそうだ。

 中国の原子力開発の話がにぎやかだ。仏、独、日などから輸入して原発建設を、という話からついには、使用済み燃料や放射性廃棄物の引き取りをして外貨獲得という話にまで、一挙にエスカレートしてきた。そしてゴビの砂漠である。

 西洋の報道機関によれば、中国は西ドイツの使用済み燃料をゴビの砂漠に保管し、その代金としてトン当たり百五十万ドル受けとるということで"商談"が進んでいるという。ゴビの砂漠もついに放射能の雲で覆われることになるのか。

 中国政府の皆さん、「ゴビの砂漠は広いから」というような「反人民的」な考えをどうかやめて下さい。これは決して内政干渉などではなく、放射能の山に恐怖する日本列島住民からの切実なメッセジーなのです。

 実際、日本の政府・産業界のなりふり構わぬ対中国輸出産業騒ぎはどういうことだろうか。日本には世界に卒先して原発の軍事利用を防ぐ使命があるはずだ。いま我々の運動ももうひとつ新たな課題を担わなくてはならないだろう。(高木)

Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:47