「風車」-第七三号(一九八四年四月)
日本の新聞を読んでいるだけでは分らない事柄が、あまりにも多い。特に海のむこうで何が起こっているのか、この国の新聞は少しもちゃんと伝えてくれない。
そんなことのひとつに、ソ連が繰返し行なっている「平和」目的の核爆発がある。とんだ「平和」もあったものだが、要するに開発目的の地下核実験である。アメリカでもかつてプラウシェア計画というのがあったが、環境運動の猛反対で中止された。ソ連では最近とみに頻繁で、昨年は十六回も爆発があったという。
爆発のひとつの目的は石油や天然ガスの採掘だ。そのうち、家庭のガスコックをひねったら、放射能入りのガスが……てなことにもなりかねない。日本にもシベリアのガスを開発輸入する計画があるだけに、右のようなことはあり得ぬことではない。
あり得ぬことといえば、メキシコからアメリカにかけて最近起こった、コバルト線源による大量被曝事故は、"あってはならない"放射能事故の恐怖をまざまざとみせつけた。ソ連とアメリカで信じられないようなことが次々と起きている。しかし、新聞を読んでいるだけでは、そんな大事なことが少しも分らない。マスコミさん、ミウラ騒ぎはいい加減にしたらどうでしょう。(高木)
Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:48