2004年01月21日

「風車」-第八七号(一九八五年六月)

「風車」-第八七号(一九八五年六月)

「核兵器とは何か」という、分りきったような問いが、いまあらためて問題となっている。「どんな形にせよ、核的な力、エネルギー、殺傷力などを組みこんだ兵器」と、まずここでは考えておく。これが最も常識的な考え方のはずだ。だが……。

 SDI(戦略防衛構想)に関する、最近の政府の国会答弁を聞いていると、核兵器の範囲をせばめようとする、驚くべき「非核化」政策が始まっている。「核爆発が直接殺傷力や破壊力に使われる兵器」のみを核兵器という、と言い始めているのだ。

 SDIの中心技術に、核爆発を利用するX線レーザーがある。これが核兵器でない、と政府は言いたげである。核爆発エネルギーでレーザービームをつくる。そのビームで破壊するのは核ではないというへ理屈だ。核爆発に絞るのも要注意で、最近話題となった放射能兵器やプルトニウムばらまき兵器は、なんと「非核兵器」になってしまう。

 こんな取り越し苦労のような心配をしなくてはならないのは、アメリカ政府の要請で日本もSDI研究に参加しそうな気配だからだ。SDI研究への参加は、核の軍事利用研究への突破口となること間違いない。

 中曽根流の詭弁だと「日本の防衛のために核爆発を使うのは、核の平和利用」などと言いだしかねない。反原発派ももっとこの問題に関心を!(高木)

Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:52