「風車」-第九三号(一九八五年一二月)
山口県上関町の中国電力の原発計画地の中に、原発絶対反対のシンボルとして団結小屋が建てられた。近くもっと本格的な、人の住める建物も建てるという。
その話を或る人としていたら、「団結小屋でなく反原発のPR館にしたらよいのでは」と言われた。PR館は電力会社の専売特許でもないだろうというわけだ。「ソフトエネルギーの展示館として、建築家やデザイナーにも協力してもらい、地域の新名所になるくらいのものをつくったらどうか」と、その人は言う。
そういえば鹿児島県川内市の九州電力の原発近くに反対派が立てた大きくてきれいな絵看板があると聞いた。原発のある社会とない社会をならべて描いた絵で、観光客がその前で記念写真を撮っていくそうだ。
科学博の企業パビリオンなみのソフトエネルギー館といったものではなくて、原発の問題点や地域の自然、生活などを解説したパネルなりポスターなりを展示し、さまざまの資料を揃えた原発教室ができなくはないだろう。地域の小学校や中学校から見学にくるような、反対運動をしている人だけのものでない反原発PR館がつくれたら──なんてのんびりしたことを言っていると、厳しい闘いをしている現地の方に叱られるだろうか。(西尾)
Posted by 編集部 at 2004年01月21日 17:54