「風車」-第一一六号(一九八七年一一月)
衆議院議員の小澤克介さんが、マイッタ、マイッタと言う。話を聞いても、私も「ウーン」とうなってしまった。まったく日本の役人というのは、どこまでも小賢く、そしてどうにもならない連中なのだろう。
話というのは次のとおりだ。小澤さんが先日、政府に対してチェルノブイリ事故に関連して、文書質問をした。その中に、「ソ連国内の七カ所の放射線測定ステーションのデータをIAEAを通じて政府は入手していると伝えられるが事実か、事実とすればその内容はいかなるものか」という問があった。これは、ソ連からデータを得ながら秘密にしている政府に、公開を迫る質問で、回答やいかにと大いに期待をもたせた。
ところがである。政府の回答は、データを入手している事実を認めながら、「その内容は、空間線量率、気温、露点温度……である」。これで終わりである。つまり、「内容」という言葉で、もちろん質問者は具体的なデータを聞いたのに対し、回答の役人はわざと取りちがえたふりをして、「内容」として、項目名のみを答えてきたのだ。これによって、彼らの具体的なデータを公表しないで済み、おそらく「してやったり」とほくそ笑んでいよう。
まったく役人の小賢さといったら、想像を超える。しかし、この賢さは、まったく国民からそっぽを向いたものだ。こんなことでは、未来はいよいよおそろしい。(高木)
Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:10