「風車」-第一二二号(一九八八年五月)
見てやったかい? 四月二十七日の電気事業連合会の広告。三十三の新聞に出した掲載料の合計が、ざっと二億とは豪気じゃねェか。これからも最低十回は出すんだとさ。
十六日の朝日新聞には、原発を止めたら標準家庭で月に四百円の負担増になるってな記事が出て、「四百円払うから原発を止めれてくれ」てェ人が電力会社に金を送りつけてきたりしてるそうだけど、原発を止めれば広告費の大部分は要らなくなるってもんじゃないかね。もちろん、四百円説のインチキの最たるもんは、放射能のゴミの始末にかかる費用を無視してるってことだがね。
ついでに言うと、朝日の記事で火力の点検停止なんかがあるから、ピーク需要時には原発なしでは供給力が不足するっての、ありゃおかしいぜ。以前にゃピーク時には火力の点検は避けてたんだ。それをいまは、わざわざこの時期に点検に入れて、見かけの供給力を下げてるんだよ。「発電設備は過剰じゃございません」て言いたくてね。
それにしても電事連の二億円広告のお粗末なこと。やはり、なんだね、まっとうな不安を広告でおさえ込むなんて、どだい無理な話さね。なまじ中味のある書き方をしようとすりゃあ、かえってボロが出る。ムードだけじゃ説得力がない。張り子のダルマみたように手も足も出ないってやつさ。(西尾)
Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:14