「風車」-第一二三号(一九八八年六月)
「巨悪は眠らせない」なんていきがる人がいて、さすが検察官は骨っぽいのかと思っていたら、けっこうセコいのもいるんですね、これが。
伊方2号炉での出力調整実験は原子炉等規制法違反だ、として、第一次(二月二十六日)、第二次(四月十五日)合わせて千四百三十八人の人が、四国電力などを被告発人に、松山地検に告発した。すると、担当の佐藤俊司なる検事が、告発人の何人かに事情聴取のための出頭を求め、出頭しないでいると「質問書」を送ってきたという。
その中味たるや、生年月日は、職業は? 反原発団体に所属しているか、属しているなら、その名称、事務所所在地、加入年月日は? さらには告発状連盟者との関係は?―と、捜査をすべき対象が、まるであべこべ。
告発は自発的か他人にすすめられてか、とか、告発は単なる署名とちがうことを理解した上で告発状に署名をしたのかと問い、また、告発の法的根拠を糺すことで、不起訴処分とすることの言いわけづくりを策し、ついでに反原発運動の調査までしてしまおうというのである。
告発人有志は五月六日、佐藤検事に抗議。全国の告発人の中で「出頭命令」や「質問状」を送られた人は、〇八九九―三二―一六六六 草薙・薦田法律事務所の薦田弁護士あてにご一報を、と呼びかけている。(西尾)
Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:14