「風車」-第一二五号(一九八八年八月)
広瀬隆さんに対する的外れの攻撃がつづけられている。それがどんな雑誌に載っているかを見れば、意図は明白だ。
『文藝春秋』八月号では、ごていねいに政府広報のシリーズ広告でも原発PR。田村通産大臣が、原発なしでは「江戸時代に戻って完全に電気を使わない生活をしても、電力が不足する」なんぞと与太を飛ばしている。原発は出てこないが、電気事業連合会と東京電力の連載広告もある。「原発推進者を事実上免罪し」ているのは誰かと、問うまでもない。
それにしても、広瀬さん批判の筆先は、いずれも下品の一語に尽きる。(1)円満な人格(2)幅広い知識(3)巧みな話術という条件からは、ほど遠いといえよう。右の条件は、反原発の「出前のお店」をまねて科学技術庁がはじめる「PRキャラバン隊」隊員の条件だが、「こうした条件を兼ね備えた人材は決して多くない」(同庁原子力調査室)そうだ。
それより、このキャラバン、肝心の行き先はあるのかしら。科技庁より一足先に「出張講演会」をはじめた関西原子力懇談会では、講演会の開催に協力を求めて会員企業にお願い書を送付している。本当に疑問のある人のところには行くに行けず、さて科技庁は、どこにお願い書をだすのだろうか。(西尾)
Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:16