「風車」-第一二六号(一九八八年九月)
西ベルリンで発行されている『シュトラーレンテレックス』の最近号でスパゲティのデータをみると、二十検体中、二ベクレル/キログラム以下(セシウム値)が六検体、最高値が一四ベクレル、平均四・五ベクレルと、だいぶ下がってきている。全体的に汚染値は低くなる傾向にはあるが、まだまだ安心できない。
スウェーデンで「パーチ」と呼ばれる淡水魚から八二二〇〇ベクレルが検出され、湖沼に棲む生物の食物連鎖による体内濃縮のすごさに驚かされる。また、飼料の汚染のせいで、ミルクや乳製品は下がっていたものが、再び高くなったりしている。
北海道消費者協会がフィンランドから輸入された「ピートモス」を測定したところ、四二四二ベクレル検出された。ピートモスや腐葉土には基準値がない。同じく飼料や肥料も検査されないまま輸入されていて、これらの影響での二次汚染の拡がりが心配だ。
日本の畜産事業団が緊急輸入した脱脂粉乳の汚染が問題になったが、膨大な量の汚染食品が世界で流通していることを思い知らされる。ジャマイカ、バングラデシュ、メキシコなどの国々に援助やダンピングされて汚染粉ミルクが大量に入っている。日本で積み戻しとなった食品の行方はどうなっているのだろう。追跡の必要がある。(渡辺)
Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:16