「風車」-第一二八号(一九八八年一一月)
厚生省が、ようやくこれまでの輸入食品の放射能検査の測定結果の統計を公表した。一九八六年十一月一日から今年四月三十日までに検疫所および国立衛生試験所で検査した数は一万五二三二件で、うち一三〇九件(八・六パーセント)が精密測定されている。
その内訳と、八七年五月一日から今年四月三十日までに厚生省が指定した検査機関で検査した五三二八件中、集計対象となった三三七八件の食品群別、放射能濃度別の分布が表になっている(4面にその両方を集計して掲載)。
これらを合計した全検査数一万八六一〇件のうち約七パーセントにあたる一二八四件が十一ベクレル(キロ当たり)以上。これはかなり高い汚染率で、しかも検疫所の検査ではシンチレーション・サーベイメータで第一次の振り分けをしており、サーベイメータの精度からして五〇ベクレル以下のものは最初からはねてしまっている可能性もあって統計に現われないものも相当数あると考えられる。また、一〇一ベクレル以上のものが合計で二七四件で一・五パーセントもある。
今回の発表で三七〇ベクレル以下の結果を公表してほしいという要求に答えたつもりらしいが、分類が大まかな上、「その他食料品」など具体的にどんな食品を指すのか不明な点など、もっとはっきり内容を示すべきだろう。(渡辺)
Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:18