2004年01月22日

「風車」-第一三一号(一九八九年二月)

「風車」-第一三一号(一九八九年二月)

 エコロジカルな国際エネルギー情報紙『wise』の一月二十日号が届いた。

 トップ記事は、昨年十月、初のラテン・アメリカ反原発会議がアルゼンチンで開催されたこと。以下、台湾やインドの反原発の動きが紹介されている。脱原発に向けた流れはヨーロッパだけのものでないと、実感される内容だ。

 そこで、対する原発推進派のほうはと見ると、この一月には東京で、高まる反原発の世論にどう臨むかを話し合うシンポジウムが開かれたらしい。海外の推進国や国際的な推進機関からの参加者をふくめてのパネル討論も持たれたが妙案はなく、「ともかく安全運転の実績をつくるにしかず」といったところに落ちついたとか。だが、実情はどうか。他ならぬ日本の原発の事故は、昨年、ほぼ一週間に一度の頻度で起こり、しかも「前例のない」重大な事故が継発している。

 ならば事故を事故でなくしてしまおう、というのが推進派のいつもの手口。原子力船「むつ」の事故を報じる見出しも、原子力産業新聞では、「燃料などに軽微な不具合」で済まされてしまう。電気新聞に至っては「制御棒の腐食以外に異常はなし」というのだから、おそれ入谷の何とやらだ。「原発反対は感情論」が聞いて呆れる。

 まず現実を見つめることを、原発推進派にはおすすめしたい。(西尾)

Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:20