2004年01月22日

「風車」-第一三三号(一九八九年四月)

「風車」-第一三三号(一九八九年四月)

 四月一日から消費税なるものが実施に移された。わが反原発新聞は非課税だが、製作・発送費などのコストは上がる。腹立たしい限りだ。

 一方、物品税や電気税がかからなくなって、ゼイタク品は値下がりとか。しかしこれは、エネルギー多消費の拡大をこそ促す。地球規模の環境問題が広く論じられるようになってきたというのに、まさに逆コースである。

 本気で環境への影響を考えるなら、むしろ「エネルギー多消費税」をかけるくらいのことがあっていい。なのに、電気料金の値下げも、かつての「省エネルギー型料金体系」を崩すことに力点がおかれている。高めの需要想定に合わせて発電所をつくりすぎたので「需要を拡大しなければなりません」(渡辺哲也九州電力社長、一月一日付電気新聞)というのが、電力会社の姿勢だ。

 もっとも、電力会社にしても、いまのような電気のつかい方が必ずしもしあわせなものとは思っていないらしい。三月二十五日の電気記念日のポスターはこういう。「むかし くらやみには おばけが たくさん住んでいました 今はどこへ 引っ越したのか……明るい世の中 きらいなのでしょう 愛嬌のある あの顔々に たまには 逢ってみたいものです」。

 明るい世の中で失われたものの大きさを、もう一度考えてみたい。(西尾)

Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:22