「風車」-第一四三号(一九九〇年二月)
お気づきいただけたかどうか、前号から本紙は再生紙を使っている。
再生といっても何パーセントがそうなのかわからないし、再生紙をつくるのにだって、有害廃棄物も出る。エネルギーも使う。再生紙を使うことによって改めて、本紙が紙のムダづかいにならず、少しでも地球環境を望ましい状態に近づけることに貢献できる紙面でなければ―との思いを強くした。
資源浪費の大部分は産業活動によるものなのだから、身近なところでだけ節約なりエネルギー利用の効率化なりリサイクルなりをしてもしかたがない、という考え方もありうるだろう。しかしいま、大企業がまるで競うようにして省エネルギーやら資源リサイクルやらをうたいはじめているのは、やはり私たちの運動があってのことだと思う、そこが、石油ショックの後の一時的な類似現象との大きな違いではないだろうか。
望ましいエネルギー利用のあり方を考えるにあたって大切なことのひとつは、すさまじいエネルギー浪費の現実と望ましい未来のあいだの気の遠くなるような距離にため息をつくことではない。4面の「反原発講座」で田中直さんが言うように、百年後に向けた準備をいまからしていこうではないか。
ひとつひとつはちいさなことでも、百年後に意味をもつと信じたい。(西尾)
Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:27