2004年01月22日

「風車」-第一四五号(一九九〇年四月)

「風車」-第一四五号(一九九〇年四月)

 全国津々浦々から届く、各地の運動状況を詳細に、また思いのたけをイキイキと伝えてくれるミニコミを手にするのは実に楽しい。限られたスペースで、全国、世界の動きをカバーしなければならない反原発新聞ではとてもかなわない面白さだ。

 金沢や能登の原発とめたい仲間たちが発行している「いのちの未来に原発はいらない通信」、略して「いのみら」もそのひとつ。いのちの側に立った情報をていねいに伝えようという心意気、仲間たちの息遣いまで紙面から感じられる。

 その書きまとめ役の水野スウさんが『まわれ、かざぐるま』(若草書房刊)を出版した。娘の万依ちゃんの誕生をきっかけに、これまで外に向けられていた目が内に─娘、相棒、自分自身に─向きはじめた。その内に向いた目で発見したことをきちんと手渡そうと万依ちゃんへの七歳のお祝いとなった。

 はじめの部分はまさに育児日誌、一人ぽっちで子育てしたくないという思いで始めたオープンハウス「紅茶の時間」、その仲間たちと取り組んできた活動はにぎやかで楽しくて生活感にあふれている。

「いのみら」を書き続けてゆくことで志賀や珠洲と自分の距離がどんどん近づくのを感じるという。一人ひとりの熱い思いを縫い込んだキルトの写真がカバーとなっている。ぜひ一読を。(渡辺)

Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:28