「風車」-第一四七号(一九九〇年六月)
五月二十日、青森放送で「核燃」をめぐるテレビ討論に参加した。東京からは他に原燃サービスの住谷寛常務と東京理科大の久保寺昭子教授。盛岡発の特急「はつかり」で三人が呉越同車両となった。
久保寺教授と私が一緒になったのは、たぶん、禁煙車だから。住谷常務のほうは、その車両の一部が仕切られてグリーン席となっているかららしい。この車両は駅の出口から遠いので青森に着く前に車両を移動していたら、原燃サービスの社員たちに出会った。お供は普通車だ。
社員たちにしてみれば、そのほうが気楽だったのかもしれない(生放送の間も、局のロビーでのんびり"観戦"していたようだ)。それはともかく、そんなふうだから常務さんは放射性廃棄物なんてものは目にしないですんできたのだろう、「放射能のゴミというが、汚いものでも危ないものでもない」と、討論のなかで大見得を切ってしまった。
再処理や高レベル廃棄物の貯蔵を事業とする会社の常務が、である。私もすっかりアガって、言うべきことを言わずに言わでものことを言ったりした。つい口がすべったというのはよくわかるが、それにしてもひどすぎる。
こんな人が責任者とあっては放射能のこわさも一入。何よりこわいのは、その人が私的にはけっこう好人物だったりすることかな。(西尾)
Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:30