「風車」-第一七五号(一九九二年一〇月)
「当事者でないので所感の表明は差し控えたい」―もんじゅ行政訴訟の最高裁判決に対する動燃事業団の弁である。原告が負けた一審判決のとき、「誠に意義深い」とコメントしたのは忘れたものか。まさに"二枚舌の動燃"の面目躍如と言ってよい。
九月末に開いた高レベル廃棄物処分技術の成果報告会でも、原子力産業新聞に載っていた参加受け付けの電話番号に申し込むと、招待者のみと断わりの返事。「記事は間違い」なのだという。数日後、今度は電気新聞に、同じ間違いの記事が出ていた。
高レベル廃棄物の中間貯蔵地や試験研究地と、最終処分地との関係については、時により、別だと言ったり、動燃の処分の実施主体に非ず、と逃げたり。ただし、この点では、動燃のみならず、皆が二枚舌となるようだ。
4面「反原発講座」にもご登場の川上教授は、両者の「区別を、とりあえず明確にする必要がある」と言いつつ、また、いわく「地下研究施設の立地を当面、容易にするために、処分の実施主体の将来の活動を制約するような線引きはできない」。
動燃の技術報告書なるものは、一方で、地層処分は現状技術で可能と宣伝しながら、他方で、本格的な研究はこれからと言って研究施設の必要性を訴える。そんな動燃に、大丈夫、安心ですと請け合われてもねぇ。(西尾)
Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:43