「風車」-第一七七号(一九九二年一二月)
能登原発の「試運転」が十一月二日からはじまった。同月十日、浜岡4号炉では「燃料装荷」が開始された。さて、問題です。「試運転」と「燃料装荷」は、どちらが先に行なわれるものなのでしょうか。
これに答えるのは、少なからず難しい。右の例では、正解は「同じ」である。しかし、浜岡4号炉の場合、やがて初めて発電が行なわれるときに、試運転に入ったと言われることになる。とすると、やはり燃料装荷が先なのか。
かつては、初発電から試運転と呼ぶのがふつうだった。二〇パーセント、五〇パーセント、七五パーセント、一〇〇パーセントといった具合に、出力を順次上げながら試運転を行なうのだ。ところが八八年十月十七日、泊1号炉が燃料の装荷をはじめるとき、これを試運転と称した。以来、試運転に定義が二つできてしまった。
燃料装荷の開始を試運転入りと呼んだのは、泊1、2号炉と、今回の能登のみ。他は皆、初発電から試運転としている。後発の北海道・北陸両「北電」の焦りが、名目だけでも試運転入りを早めさせたわけなのだろうか。
泊が運転に入って、北海道電力は「作ったものは売る」(戸田社長)と、需要拡大を余儀なくされた。能登が運転に入ると北陸電力では「全社的なコスト低減が必要」(森本社長)となり徹底した合理化が迫られる。
焦ることもないのにね。(西尾)
Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:45