2004年01月22日

「風車」-第一八〇号(一九九三年三月)

「風車」-第一八〇号(一九九三年三月)

 大きな地震が北海道・東北を、つづいて北陸を襲った。いずれもっと大きな地震が避けられないというが、今回の地震ですら十分にこわかった。

 それというのも、原発や核燃料サイクル施設のことが心配になるからだ。無事に運転をつづけています、と自慢気に発表されても、そのほうがよほど不安になる。

 いや、大地震がきたって原発は大丈夫だ、と七五年二月六日付の毎日新聞に載った日本原子力文化振興財団の広告で大見得をきっていたのは、東大の都甲泰正教授(当時)。「発電所はひん曲がるにしろ全部、壊れることはないと思います」と、涙が出るほど有り難いお言葉だった。

 このたび新しく原子力安全委員長に就任した人である。「一般の建物はみんなつぶれてしまって、発電所だけがそこに残る」というのだが、原発と一般の建物を同列に見る人が安全委員長だなんて、それこそこわい。

 そういえば、新しく社会党の書記長になった赤松広隆という人も、「古い原発は危ないから新しいものに変えていく」なんて、トンチンカンなことを言っていた。スリーマイル島原発は営業運転を始めて三ヵ月、チェルノブイリ原発は二年の新しい原発で大事故が起きたというのに。

 古かろうが新しかろうが、しょせんダメなものはダメなのである。(西尾)

Posted by 編集部 at 2004年01月22日 00:48