2004年01月22日

「風車」-第二三五号(一九九七年一〇月)

「風車」-第二三五号(一九九七年一〇月)

 動燃スキャンダルの後を追って、今度は原発配管工事のデータ改竄が明るみに出た。九月十七日付の電気新聞の「記者手帳」欄にいわく「民間でも、ということにならねばよいが」。

 しかし、事故隠しは、もともと民間のほうが先輩である。美浜1号炉では燃料棒の折損が、七六年の内部告発まで三年間にわたって隠されていた。数々の事故隠しが明らかになった八一年の敦賀1号炉の放射性廃液流出では、放射性廃棄物の管理の杜撰さが問われた……。

 さて、「記者手帳」子はなかなか過激で、四月二十一日付の同欄では、「(動燃は)企業風土が民間とは全然異なる。荒療治が必要」とも、また、「でもこんな組織に誰がした! 所管の科技庁自体の存廃は?」とも書いていた。今回もきっと、荒療治の必要と所管の通産省の存廃を提起してくれることだろう。

 ここで突然に話は変わるが、九月十七日付のほうの「記者手帳」には、先の引用につづいて、「不完全燃焼だったエアコン商戦。マイナス分は冬物でカバー。熱気帯びる販促活動」とあった。電力需要の拡大にも、やはり過激である。夏前の六月十六日付では「勝負の時。心配は冷夏予想。整販一体で盛り上げを」と煽り立てていた。

 電気しかつくれない原発が電力需要の開拓を求め、地球環境の悪化を促す。これこそがスキャンダルでなくてなんだろう。(西尾)

Posted by 編集部 at 2004年01月22日 01:08