2004年01月22日

「風車」-第二六四号(二〇〇〇年三月)

「風車」-第二六四号(二〇〇〇年三月)

核燃料サイクル開発機構の人形峠環境整備センターが二月十日、環境管理の国際規格であるISO14001を取得した。目を疑っておかしくないニュースである。

ごていねいなことに認定範囲は「問題化している敷地外の捨石堆積場を含む採鉱関連施設の維持など」と、二月十五日付の電気新聞は報じている。何をか言わんやだ。とはいえ、それほど驚くにはあたらないのかもしれない。ISO14001なるもの、すでにこれまで、原発にも石炭火力にも見境なきが如くに与えられているのだ。

ISO14001が経済活動のグリーン化をもたらすことを否定するつもりはない(嘉田由紀子・槌田劭・山田國廣編著『共感する環境学』ミネルヴァ書房所収の黒沢正一論文など参照)。さはさりながら、原発の放射性廃棄物の発生量削減が認定理由とされていたりするのを見ると、どこまで中身をわかってのことか、認証に疑問が残る。問題を多く抱えているほうが取得や更新をしやすいのでは、と邪推すらしてしまう。

人形峠環境整備センターの「環境」とは、原子力業界では「放射性廃棄物」の意だが、それも承知の上かどうか。ウラン濃縮施設の解体で出る放射性廃棄物をスソ切りして「リサイクルを可能にする効果的な除染」を行なうことが環境保全だなんて、やはり認めるわけにはいかない。(N)

Posted by 編集部 at 2004年01月22日 17:38