2004年01月22日

「風車」-第二六五号(二〇〇〇年四月)

「風車」-第二六五号(二〇〇〇年四月)

前々号のDATABOXに載せた労働者被曝のグラフで、九三年度と九七年度が高くなっているのは、特別なわけがあるのだろうか、との質問を読者から受けた。

九八年度が下がっているのではなく、九七年度が高い--と、グラフを読んだことになる。労働者被曝は、八〇年代以降、減少を続けてきた。それが、九一年度を底に再び増える傾向を示している。そう見れば、指摘の通り、増加傾向を超えて、九三年度と九七年度が高い。

九三年度では浜岡1号の再循環系配管の交換工事、九七年度では福島第一3号のシュラウド交換工事による被曝が響いたのではないか。右の工事を含む浜岡1号の定期検査中の総被曝線量は十四人シーベルト、最大線量は二十四・九ミリシーベルト。同じく福島第一3号の総被曝線量は十六・九人シーベルト、最大線量は二十六・七ミリシーベルトとされている。どちらも翌年度にまたがってのものだが、通常の定期検査での被曝をはるかに上回っている。九三年度には、浜岡1号の他にもかなり高いものがあった。

今後、老朽化が進み、大型機器の交換が続くであろうことを考えると、労働者被曝の動向は予断を許さない。設備利用率を高めるための定期検査の短縮は被曝を減らしている原因の一つだが、それがかえって大きなツケをまわしてくるのでなければよいのだが。(N)

Posted by 編集部 at 2004年01月22日 17:39