「風車」-第三〇一号(二〇〇三年四月)
二〇〇三年度の電力供給計画が、電力各社によってまとめられた。「経済状況及び省エネ効果等を踏まえた結果」(資源エネルギー庁)、各社とも電力需要の伸び率を前年度より下げて計画している。
その後は伸びるとしているものの、今年度は昨年実績よりマイナスの計画だ。最大電力また然りである。但し、東京電力だけは昨年実績を上回る予測を発表している。なぜだ、なんでだろう? 同電力では目下、大々的に節電キャンペーンを行なっているはずではないのか。
同電力によれば、最大電力は猛暑だった昨年の二%増の六千四百五十万kW。原発が全部止まっていると供給力は五千五百万kWで、九百五十万kWが不足する。不測の事態を考慮すれば、不足分はさらに大きい。そこで、福島第一原発の1、2号以外の十五基は動かせるとして千六百万kWを加え、最大電力時にも一〇%の予備率を確保するという。原発を動かす世論づくりのためには、需要を過大に見積もって不足分を大きく見せる必要があるというわけだ。
実際には供給力をもっと増やすこともできるが、むしろこの機会に需要を小さくする方向に舵を取りたい。原発を止まったままにした上で、二酸化炭素の排出も減らせるのだ。「節電」と言いながら、実はそうならないように原発を動かそうとする電力会社の企みを皆で打ち破ろう。(N)
Posted by 編集部 at 2004年01月28日 17:31