原子炉等規制法の改正案が、国会に提出された。クリアランス制度の導入や核物質防護対策の強化などを盛り込んだ改悪案であることは、前号1面でも取り上げた。
この法案を見ていたら、罰金の増額案もふくまれていて、虚偽の届出の罰金が30万円だったものは100万円、50万円だったものは300万円へと引き上げられている。さて、そこで問題です。虚偽の許認可申請の罰金はいくらでしょう。
答は、罰則ナシである。より重大な虚偽に罰則が設けられていないのは、受け取るだけの届出と違い、申請は審査をするからだろうか。虚偽があれば許認可が得られず、経済的損失は罰金より大きいので、あえて罰則を課さなくてよいということのようだ。法律のシロウトには、そう読める。
ただし虚偽申請は許認可せずとは、法文には明記されていない。補正申請をさせて許認可をすればよしというのなら、やはりおかしい気もするのだが……。それはさておき、とまれ審査には誤りや見逃しがあってはならないと考えられているらしい。設計ミスなどは言わずもがな、故意に虚偽の申請が行なわれたとしても、審査では確実に見抜くのだと。
「もんじゅ」の安全審査ひとつとっても、これは相当に怪しい。ミスの見逃しは珍しくもないが、虚偽や情報隠しも見逃されつづけていないか。