2006年02月16日

「風車」329号(2005年8月)

「風車」329号(2005年8月)

 03年10月号の本欄で、もんじゅの設置許可は「使用の目的」からして賞味期限切れだと書いた。燃料もナトリウムも種々の機器も劣化し、やはり賞味期限切れだろう

 そこに改造工事とやらで、新たな機器が継ぎ接ぎされる。安全性が増すどころか、かえって危なっかしいことになりそう。工事中の事故も心配だ。「ナトリウムを入れた状態での工事は空気との接触をできるだけ避けて行う必要があり、新しく作るより時間がかかるし、むずかしい」と核燃料サイクル開発機構も言う(『インサイド原子力』7月4日号)

 引用を続ける。「通常のように工事が終わってから一括して使用前検査を受け、合格証取得というのでは問題が出たとき大変。手直しをするのは容易ではない」と、すんなり合格しそうにないのが当事者の予想だ。「順調にいって運転再開まで3年は掛かるだろう」とか。仮に順調にいったとしても賞味期限はますます過ぎていく

 お守りをする技術者はと見ると、既に95年の以前からの経験者は3分の1も残っていない。人間のほうが、賞味期限が早いらしい。と、何もかもが賞味期限切れのもんじゅを何が何でも再開しようとするのは、これまた賞味期限切れの「核燃料リサイクル」論をただ糊塗するため。危険とコストの大きさは、秤にかけてみるまでもない。(N)

『はんげんぱつ新聞』329号(2005年8月)

Posted by 編集部 at 2006年02月16日 15:31