「風車」345号(2006.12)
2面(略)の「月間情報」にあるように、原子力、火力、水力の各発電所で計測データの改竄や無許可工事などが相次いで発覚、原子力安全・保安院が度々、電力各社に点検を指示する事態となっている。
保安院の指示には「データの改ざん」とあるが、東京電力は、柏崎刈羽原発での改竄では「取排水温度差の補正」と発表して、不正の隠蔽を図った。地元の反発を招いた反省からか福島第一原発での改竄は「温度測定データの不適切な取り扱い」と改めたものの、あくまで「改竄」を認めない姿勢だ。
柏崎刈羽での改竄発覚時の、勝俣恒久東京電力社長の記者団への説明がふるっている。「生活の知恵的なものがあったのではないか」(12月1日付朝日新聞)というのだ。同日付毎日新聞によれば「届け出手続きなどをちゃんとしなくても許されるという時代がかつてあった」とも釈明したとか。
福島第一での改竄発覚時のプレスリリースでは最近の東京電力は「信頼回復のため『しない風土』と『させない仕組み』のもとで、企業倫理を遵守した業務運営の実践・定着に取り組んでまいりました」そうだ。福島第一の大出厚所長が言うように「改ざんは02年の不祥事以前のもの」(12月6日付河北新報)かもしれないが、むしろ現在の発表の仕方こそが、以前の不正以上に信頼回復を裏切っている。(N)
Posted by 編集部 at 2006年12月20日 22:17